光雲殿(納骨堂)

光雲殿

 誓元寺の現在の納骨堂は、昭和10年、常磐小学校の校庭に建設された「奉安殿」を、戦後の昭和21年に移築したものです。「光雲殿」の名称は、当時の高田本山の御法主である、第二十二世 堯猷上人に命名していただいたのもです。
 「光雲殿」には、
①日清、日露戦争、第2次世界大戦における、常磐地区および誓元寺同行の方々の法名録
②誓元寺の功労者の法名録
③納骨者のお骨と法名録
が安置されています。
 「奉安殿」が現存しているのは珍しく、三重県歴史教育者協議会編『三重の戦争遺跡』という冊子にも写真入りで紹介され、平成20年10月には、「近代和風建築」の指定を三重県文化財保護課より受けました。
 その後、平成22年の文化庁の調査の結果、「登録有形文化財(建造物)(50年以上経過した歴史的建造物のうち、国土の歴史的景観に寄与したもの及び再現が難しいもの)」に該当するので、登録申請をしたらどうかとの勧めがあり、申請したところ、平成23年7月25日、「山門」「鐘楼」とともに指定を受けました。

山門

 明治45年(1912)に建立されました。「光雲殿」「鐘楼」とともに、平成23年7月25日、「登録有形文化財」に指定されました。

鐘楼

 山門とともに明治 45 年(1912)に建立されました。梵鐘は戦時中に供出しましたが、戦災で焼失した本堂の再建に伴い、昭和40年に改鋳されました。「光雲殿」「山門」とともに、平成23年7月25日、「登録有形文化財」に指定されました。